フィヨルドブートキャンプ内では受講生の有志で輪読会が開催されています。
その中の一つで、「現場で使える Ruby on Rails 5速習実践ガイド」(以降、現場Rails) の輪読会を半年かけて完走したのでよかった点とか学びになった点をまとめておこうと思います。

輪読会の概要

  • 読んだ本:現場Rails
    • 読み飛ばした章もなく、1章から10章まで参加者で実際に読んだりコードを書いたりしながら進めました。
  • 開催期間:2021/09/20 - 2022/02/20
    • ちょうど半年くらい
  • 参加者:10名
  • リポジトリ:yatsuhashi168/taskleaf
  • バージョン
    • Ruby 2.5.1
    • Rails 5.2.6
    • バージョンは結構古い
    • 輪読会では、バージョンを上記に合わせてアプリを作っていきました

学びになった点

Railsの基礎から応用まで深く学ぶことができた

現場Railsはタスクを管理するアプリケーションをrails newするところから作っていきます。
CRUD処理からデータベースまでRailsアプリケーションの基礎を学ぶことができるようになっています。
個人的には、progateやドットインストールでRailsを学んだ後にやるのが良さそうだなと思います。

RailsのDB周り

chapter4
この章では、バリデーションやコールバック、フィルターなどについて学習しました。
アプリには管理者機能が必要だったので、管理者だけがアクセスできるようにする、といった機能などが触れられています。

RSpecとFactoryBotを用いたテストの書き方

chapter5 この章では、RSpec+capybaraでテストを書いていきます。
どういう観点でテストを書いていくのか、何をテストすべきなのかということやRSpecでテストを書いた経験がなかったのでとても学びになりました。

Rails x Javascriptについて

chapter8
この章では、AjaxやTurbolinks、webpackerについて学習しました。
正直なにをやっているか分からず、本通りにやったら動いたという感じなのですが、これまでやったことがなく、難しかったです。

チームで開発することにおける注意点

chapter9, chapter10
これらの章では、チーム開発における注意点やアプリケーションを長く運用していくための事が書かれていました。
自分はまだ働いたことがないので、「こういうふうにやっていけばよいのか」と漠然としていますが、覚えておこうと思います。

書籍のよかった点

実際にコードを書きながら学べる

9章と10章を除いてほとんどは実際にコードを書きながら学ぶことができます。
自分は輪読会という形式で学習しましたが、コードを書きながらだと、アウトプットを同時にやることができ、アプリケーションが少しずつ動いていくのが楽しくてよかったです。

自走できるような設計

全体を通して、ひとつひとつの項目について概要+コード+解説がセットになっていて、内容を簡単に把握できます。
概要と解説もちょうどよく書かれているので、自分で疑問に思った点は学んだ知識をもとに検索して深堀りができるようになっているなと感じました。

Railsの辞書的な使い方ができる

Ruby, Railsのバージョンが古いですが、索引が充実しているのでRailsに関してわからないことがあったらとりあえず現場Railsを見てみる、というのが自分のなかでは定着しています。

書籍の微妙な点

第1版が2018年10月でRubyとRailsのバージョンも古いのが微妙という感じでしょうか。(しょうがない)

Railsチュートリアルとの違い

Railsチュートリアルを完走はしていない自分が言うのも変ですが、Railsチュートリアルよりは平易なのである程度の期間で現場Railsでアプリを作りきってしまう、というのは有りな気がします。

完走後はissueを立てて独自にアップデート

輪読会をやっていく中で、技術的に挑戦したいことがあったので、リポジトリにissueとして登録されています。
それをもとに「Railsのアップグレード」と「デプロイ」をやっていくことになっています。

最後に

現状、この本を初学者に薦めるか?と言われると微妙ですね。
いい本なんですが、バージョンが古いので、挙動が変わっていたりエラーが出たりということがままありました。
個人的には、バージョンアップに対応した改訂版を期待してます。

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