この記事では、理工学部の物理学科を中退し、通信制の大学に4年次編入し1年で卒業した概観を書いていきます。 留年、中退/編入、入学の詳しい記事はまた別で書こうと思います。
簡単な経緯
- 2020年3月物理学科中退
- 2020年4月 大手前大学現代社会学部 通信教育課程 編入学
- 2021年3月同上卒業 ※執筆時点で卒業が確定しています
なぜ編入したのか、最終的なゴール
最終的な目標は “1年で卒業すること” でした。
前の大学で留年していたので、 “1年で” というのが両親と定めた約束でした。
良かった点
1年間どうだったか
総じて良かった。完全にオンラインで自分のペースで講義を進めることができました。
コロナもあったので基本的には自宅から受講していましたが、気分転換にカフェに行ったり、実家で受けたりもしていました。
一般の大学でもリモート講義になってきている中、そもそもの設計として “リモート前提” だったので講義にはとても満足のいくものでした。
必修なし、完全オンラインで卒業できる
必修の科目がなく、「これを落としたら卒業できない」という不安もありませんでした。
また、大手前大学通信制の特徴は、スクーリングがなくても卒業が可能であるという点です。
実際、僕もスクーリングの授業を取らずに卒業が確定しました。
地方や海外の学生の方でも安心して受講できるのがよかったです。
学費が安い
年間で40万円くらいなので、国公立大学の学費よりちょっと安いくらいです。
もし留年した場合でも+5万円で延長できます。
どんな講義を取ったのか
設置科目の一覧はこちらに載っていますが、参考までに僕が取得した講義の一部も載せておきます。
# 受講科目(一部)
- 物理学概論
- 化学概論
- 数学
- 統計入門
- 情報セキュリティー事例研究
- データベース論
- コンピュータと通信
- 生物学概論
- 宇宙科学
理系出身なので知識を活かせるように理系の科目を中心に受講しました。
講義内容に関して
正直、何かの専門性が深まるようなカリキュラムではないと思います。卒業研究も任意になっています。
あくまで教養止まり。
卒業後に取得できる学位は学士(学術)となっています。
でも、行く意味がないのか、と言うとそうではなく、大卒の資格取得のためには有効だと思います。
ただ、上記の科目を受講してみて今まで知らなかったことを知る機会、学ぶ機会になったと実感しています。
僕のようなドロップ・アウトした人の受け皿になってくれた
感謝しているのは、まさにこの点です。
僕のようなドロップ・アウトした人間でも大卒の資格を取得できました。
4年次で編入できるところはほとんどないので、本当にありがたかったです。
悪かった点
悪かったというよりは個人的に悔しい、と思う点です。
専門性がない
講義の部分でも触れましたが、教養に近いので学位に専門性がないのが悔やまれます。(もちろんこれを理解したうえで入学しているのですが。)
卒論、卒研ができなかった
大学時代に 「卒論を書く」 という行為をできなかったのも悔しいです。カリキュラム上は可能なのですが、そこまでの時間的余裕がありませんでした。
学歴コンプレックス
いわゆる「Fラン大学」といわれるところなのかな、と思います。(主観)
自分のなかで折り合いをつけているつもりですが、やはり頭の片隅には学歴コンプレックスを感じざるを得ません。
大卒はあくまで手段なのでこれから関係ないくらい努力していきたいと思います。